当社グループは今後注力すべき環境課題として①脱炭素社会への貢献、②水資源の持続可能な利用、③資源循環社会への貢献を挙げており、特に気候変動問題への対応に積極的に取り組み、2050年までにGHG排出量の「カーボンニュートラル」を目指すための2030年目標としてスコープ1+2の30%削減、スコープ3の20%削減(いずれも2019年度比)を掲げて推進しています。
当社は2022年2月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:TCFD)」提言への賛同を表明し、気候変動がもたらすリスクと機会が当社グループの事業に与える影響についての分析と対応、関連する情報開示を進めてまいります。
環境
ENVIRONMENTAL POLICY
環境方針
ホッカンホールディングス環境方針
私たちホッカングループは、容器・充填・機械メーカーとして「かけがえのない地球」より恵みを受けて企業活動を行っていることを深く認識し、地球環境の持続という社会的課題の解決に向けて積極的に取り組みます。
〔基本方針〕
1.気候変動問題への取り組み
気候変動問題への対応に積極的に取り組み、温室効果ガス排出量は、2050 年までに「カーボンニュートラル」を目指します。
2.資源の持続可能な利用
枯渇性資源や水資源を含むあらゆる資源の持続可能な利用への取り組みを行います。資源の利用低減を進めながら、再資源化による廃棄ゼロを目指し、容器包装の持続可能な資源循環システム作りに積極的に参画します。また持続可能な水資源の利用を図ります。
3.汚染防止・環境保全に向けた取組み
サプライチェーン全体で環境負荷軽減の取組みを行います。環境負荷物質の適切な管理、排出量の削減を行います。また環境汚染の未然防止の措置を実施します。
4.環境関連法令・規制の遵守
事業活動を行う全ての国・地域の環境法令・規制を遵守し、継続的な改善に努めます。
5 .地域社会における環境活動への参画
地域社会の環境活動に積極的に参画し、地域との共生を目指します。
6 .全役職員への周知と環境保全活動の推進
グループの全役職員に環境方針を周知し、環境保全への意識高揚に努め、全役職員一体となって環境保全活動を推進します。
ENDORSEMENT and DISCLOSURE of TCFD RECOMMENDATIONS
TCFD提言への賛同と開示
TCFD提言への賛同
ENVIRONMENTAL INITIATIVES
環境への取り組み
コージェネレーションシステム
脱炭素社会に向けて取り入れられた天然ガス・石油・LPガス等を燃料として発電し、発電時の廃熱も同時に回収するコージェネレーションシステム。本システムは社会的にも評価をいただき、「コージェネ大賞2017」にて、産業用部門の最高賞である理事長賞を受賞しました。
バイプロ棟
日本キャンパックの飲料製造工程で発生する副産物を、グレンカル・シナリー社のレドックスマスター乾燥機を利用し、再資源化を実現。バイオマスプラスチックや家畜用飼料等に向けた原料を製造しています。
バイオガス
飲料製造工程で排出される生産粕(コーヒー粕・穀物茶粕)や脱水汚泥等を利用し、再生可能エネルギーであるバイオガスを生成。バイオガスは発電、発酵タンク加温に使用する温水に再利用されます。
太陽光発電
ホッカングループではGHG排出量の削減に向けて、2013年より工場の屋根や敷地内に太陽光発電設備を導入しています。2023年は1月より、北海製罐明和工場にてオンサイトPPA(Power Purchase Agreement)モデルによる太陽光発電の稼働を開始しました。また2024年1月からは、くじらい乳業にて太陽光発電の稼働を新たに開始しています。今後も太陽光発電パネルの導入を進め、再生可能エネルギーの利用拡大に取り組んでまいります。
ホッカングループ太陽光パネル設置状況
(2024年10月現在)
- 稼働時期
- 拠点名
-
- 2024年1月
- くじらい乳業
-
- 2023年6月
- 真喜食品
-
- 2023年1月
- 北海製罐明和工場
(オンサイトPPA)
-
- 2016年7月
- 日本キャンパック利根川工場
-
- 2014年10月
- 日本キャンパック第4倉庫
県有林整備パートナー事業
協定締結
Co2削減や赤城山水源の保護等の多面的な環境保護や地域貢献を主な目的として、群馬県道4号線前橋赤城線沿いの赤城山中腹にある群馬県県有林10.5haを、企業や団体からの寄付を活用して県有林の整備・保全を行う群馬県県有林整備パートナー事業の主旨に賛同し「日本キャンパックの森」として協定締結を致しました。協定期間は2021年6月からの5年間で、間伐や社員等による森林整備活動を行い環境保護に努めて参ります。
企業参加の森林づくり
協定締結
生産活動の肝である「水」についての環境保全について、より一層注力する必要があると考え、赤城工場近くの森林を「企業参加の森林づくり」として協定を締結し、森林保全を行うこととしました。この協定は、自らの手ではなかなか手入れのできない森林所有者の森林を、群馬県が橋渡しを行い企業や団体が森林整備(社会貢献活動)を行い、緑豊かな群馬県の森林を守り育てる取り組みとなっています。森林整備の活動が、本来森林が持つ多面的な機能、例えば水害の低減や水源機能の回復、防災林機能の回復など様々な環境保全効果が得られると期待しています。今後も、従業員一丸となり下草刈りや植林等行うことにより、森林保全活動を進めていく予定です。
森林保全活動・水源地保全活動
ホッカングループでは、CO2削減や水源地の保護など、多面的な環境保護や地域貢献を主な目的として森林保全活動に取り組んでいます。2021年より、群馬県が進める「企業参加の森林づくり」・「群馬県県有林整備パートナー事業」に賛同し、群馬県県有林10.5haを「日本キャンパックの森」として協定締結しています。継続的に下刈、間伐作業などを実施し、協定地である日本キャンパックの森の整備・保全を行っています。
2023年10月には、株式会社日本キャンパックの設立50周年を記念し、「ヤマザクラ」「イロハモミジ」の記念植樹を行いました。また記念植樹とは別に、スギ100本の植樹と下刈りも実施しています。
2023年11月には、取引企業である株式会社伊藤園とともに森林保全活動に取り組み、沢に堆積した泥や石の除去、沢周辺の下刈り作業を重点的に行いました。この沢ではサワガニの生態が確認されており、本活動は水質環境の改善や生物多様性の保全に繋がっています。
2023年11月には、取引企業である株式会社伊藤園とともに森林保全活動に取り組み、沢に堆積した泥や石の除去、沢周辺の下刈り作業を重点的に行いました。この沢ではサワガニの生態が確認されており、本活動は水質環境の改善や生物多様性の保全に繋がっています。
森林保全活動
(2024年10月現在)
※主な活動
実施時期 事業名
2024年6月 企業参加の森林づくり(総勢11名)
2024年4月 県有林整備パートナー事業(総勢17名)
2023年11月 企業参加の森林づくり(伊藤園様合同総勢26名)
2023年10月 企業参加の森林づくり(総勢27名)
2023年6月 県有林整備パートナー事業(総勢8名)
2023年4月 県有林整備パートナー事業(総勢12名)
2023年3月 企業参加の森林づくり(総勢3名)
2022年11月 企業参加の森林づくり(伊藤園様合同総勢27名)
2022年10月 企業参加の森林づくり(全社総勢23名)
2022年9月 県有林整備パートナー事業(総勢7名)
2022年3月 企業参加の森林づくり(伊藤園様合同総勢33名)
2021年11月 企業参加の森林づくり(全社総勢18名)
2024年6月 企業参加の森林づくり(総勢11名)
2024年4月 県有林整備パートナー事業(総勢17名)
2023年11月 企業参加の森林づくり(伊藤園様合同総勢26名)
2023年10月 企業参加の森林づくり(総勢27名)
2023年6月 県有林整備パートナー事業(総勢8名)
2023年4月 県有林整備パートナー事業(総勢12名)
2023年3月 企業参加の森林づくり(総勢3名)
2022年11月 企業参加の森林づくり(伊藤園様合同総勢27名)
2022年10月 企業参加の森林づくり(全社総勢23名)
2022年9月 県有林整備パートナー事業(総勢7名)
2022年3月 企業参加の森林づくり(伊藤園様合同総勢33名)
2021年11月 企業参加の森林づくり(全社総勢18名)
2023年度において、日本キャンパックの森のうち、群馬県有林整備パートナー事業の協定地に当たる3.41haで吸収されたCO2は、年間1.0トンであったことを群馬県知事より認証いただきました。今後も継続して森林・水源地保全活動を実施してまいります。
廃棄物を資源へ
茶粕・コーヒー粕の有効利用
株式会社日本キャンパックでは、お茶やコーヒーなどの飲料の充填が事業の中心であり、毎年多量の茶粕・コーヒー粕を排出しています。これらを廃棄物として処理するのではなく、有効利用のため様々なルート・用途でリサイクルを実施しています。